何故オーダーメイドが高いのか?
地味に読んでくれている人が
居たようでブログ復活です^_^
たぶん誰も読んでないと思って
全削除しましたが
自分の考え、LABO R=EQUALとしての考えを
少しでも感じて頂けたらと思い直し復活です。
過去のブログを読んで頂いていた方は
ご存知かもですが
ミリタリーや制作の話題よりも
会社として、人としての在り方、
先10年、世の中はどう変わって
我々のような職業はどうして行くべきか?
など時事ネタと小話を挟みながら
私、Naoの独断と偏見でお話をしてゆくものです。
今回は
『何故オーダーメイドが高いのか?』
といった話題に触れて行きます。
よくミリタリーでも古着でも
実物、レプリカ、といった言葉を耳にします。
高い、安い、良いもの、悪いものの指標の一つに
されていますね。
僕はジーパンオタクだったので
敢えてジーパンに例えますが
・実物ヴィンテージ (10年経つとヴィンテージとされるがここでは1950年代以前のものとします)
価格:高い
品質:悪い
何故価値が高いとされるか?
例えば1950年代であればこのジーパンは
希少性ゼロだったと思います。
何故なら当時は量産され
誰しもが履いていたので。
何故今高いのかと言えば時代が経って作られなくなり希少性が上がったからです。
(ミリタリーシーンも同様な側面の品があると思います)
あとはミリタリーシーンなら実際に使われている品や使われている品を作っているメーカーが所謂
『実物』とされています。
これについてはそもそも一般の品より高かったり
輸入にお金がかかったりして価格が上がると認識しています。
ここまでは価値観や業界、人それぞれのところが
あります。
では実物ではないオーダーメイドが
何故高いのか?
先程のそれぞれの価値観は一旦無視して
量産品とはどんな工程を経て作られるのか?
といったところを説明しないといけません。
量産品は基本的にオーダー品より安いです。
そのイメージを皆さんお持ちだと思います。
実際、どんな工程かザックリ説明すると
デザインが来る
↓
仕様書など上がる
↓
仮縫い
↓
調整、修正(何度か経ることも)
↓
サンプル作成
↓
受注会、展示会
↓
本番、量産、流通
といった流れがザックリしたところだと思います。
一部、うちの常連さんは気づく人も
居ると思いますが
デザイン〜サンプル完成まで
オーダーメイドなんです!
ということは
量産品も実は最初にオーダーメイド挟んでます。
その金額は一例を取るとパンツなら
・型紙作成30000円〜
・仮縫い8000円〜
・サンプル作成16000円〜
※あくまで一例なので事業者によって変わりますし、デザインや仕様でもまったく違います。
たぶん普通のズボン作るので概算、50000円以上
かかります。
量産品はそれを元に量産設備のある工場で
大人数が部位を振り分けながら作成します。
また、生地、材料も反物単位なら
安くなったりします。
サンプルについては工場で作る場合も
ありますが僕のようなサンプル屋が作る場合も
あります。設備が無ければどこかに借りに行くか、
その箇所だけ委託して、無理なら無い設備分、
手作業と努力です。
材料は着分のみなので一般販売価格と
ほぼ同じか同じ。
よく実物より高いだの、レプリカでしょ?
みたいな言われ方しますが製品ベースで
見た場合は
サンプルか量産ラインか
の違いしかない。
メーカーもブランドも必ず高いお金を払って
サンプルというオーダーメイドしてます。
ましては僕はメーカーやブランドのサンプル屋でもあり、一応パリコレ出場ブランドのサンプルやったりするぐらいではあります。
一個人、あなたのためだけに一点だけサンプル作ってます。
ミリタリーものは仕様も複雑で縫い順、縫う本数も多く以前、工場サンプル出そうと見積もり出してもらったら工賃だけで10万近くしました。
たぶん相場そんなもんです。
うちってかなり良心的じゃないですかね?笑
実物、レプリカ以上にオーダーメイドを
利用したいならば量産品に至るまでの経緯を
知ってほしいです。
知らずに高いだの、レプリカと比較だの
言ってる人見ると普通にムカつきます。笑
今日のところは以上かな?
また気が向いたら更新します^_^
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